Smiley face
写真・図版
2024年10月14日、中国軍が台湾を取り囲む形で始めた軍事演習として中国国営中央テレビ(CCTV)アプリ版が公開した画像

 台湾の中央通信社は10日、中国軍と中国海警局が最近、計90隻以上の艦船を展開していると、台湾当局者の話として伝えた。台湾海峡危機のあった1996年以来、「最大規模の海上軍事行動」としている。

 同社が伝えた当局者の話によると、この数日、中国海軍は船団への攻撃を、同海警局は船の臨検などをシミュレーションしたとみられるという。こうした演習を展開するためには計70日間の時間が必要だとの見通しを伝えている。

 一方、台湾国防部(国防省)は10日、90隻超の中国艦船が活動しているとの報道について、「非常に驚くべき数だ」とした上で、これらの艦船が九州から台湾を通って南シナ海に延びる第1列島線から小笠原諸島からグアムやパラオを通る第2列島線にかけて展開していると明らかにした。

 台湾では頼清徳(ライチントー)総統が11月末~12月上旬にかけて外遊したことを受け、中国軍が台湾周辺で軍事演習を行うとの観測があり、情報収集と警戒を強化している。

共有